自由を奪われることは何よりも恐ろしい

日々の事
福岡市東区箱崎に2019年5月オープンしました
ロングコースしかないサロン(全コース100分以上)
福岡空港・博多駅から車で15分の
完全貸切りのリラクゼーションサロン黒猫屋です。1日3名限定。
アラビアンナイトの店内でまどろみの時間をお過ごしください。
マッサージではなく、リラクゼーションです
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「侍女の物語」読んだことありますか?
ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」としてHuluでもドラマ化されています

私は原作の方を読んだんですが、私が女性だからでしょうか?
とにかく読み進めるのが苦しい…。

1985年出版、カナダの作家マーガレット・アトウッドのディストピア小説なんですが
女性はすべての自由と権利を奪われます(女に教育は必要ない。子供を産む事が使命)

そこには理由があって、環境汚染などによって劇的に出生率が下がって
子供を増やすために出産経験のある女性は国に管理され
ただ子供を産むための道具と見なされます
逆らうと、処刑や汚染環境で強制労働です

主人公のオブフレッド(名前も奪われています、仕える高官の名前にofを付けた名で呼ばれています)
恐怖と絶望に耐えながら従順を装いつつ生きていて
どんな事でも続けば日常になると
淡々と綴られた物語の目線が女性的でリアルだなと感じます

同じ女性に、監視、抑圧された毎日を細かく描写していて
ほんの数年前の日常であったもの(オブフレッドには数年前まで仕事も子供も夫もいて、自由を知っている知的な女性だったんです)への慕情がつらい

いっそ自由を知らなかったら心は無感動だったかもしれないのに
与えて奪うのは、無よりもより残酷ですね
ある日突然、異なる価値観を強要されるなんて心の準備が出来てないから
ダメージが大きすぎる!

オブフレッドのセリフが重いです
「誰もセックスの欠如によって死にはしない。人は愛の欠如によって死ぬのだ。」

感情を強要されることが何よりも恐ろしい事だと思うのです

ちなみに、私がこの物語の世界にいたら
出産経験なしの44歳なので、汚染環境での強制労働です
どっちがいいはないけど、侍女よりはいいのかな?

そして、一番恐ろしいのは
作者の語る、物語の中に出てくる制度はどれも自分で創作した物は1つもなく
世界のどこかで行われていた制度だという事

私はミサンドリーではありません
性別が違えば、もちろん違いがあるんだから
思いやりを持ち合って生活していきたい

この侍女の物語も、私は自分が女性なので、女性の立場として読んでしまいましたが
女性の部分を色んな立場に置き換えて読んでみて欲しい
文章が美しいので読みごたえがあります

震えながら読んだこの小説
ドラマはシーズン4まで放映中です
(ドラマは小説とは少し違うようです)

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