青信号1回分のラッキーを捧げよう

日々の事

先月の定休日、お久しぶりの後輩とランチを、初めましての素敵な女子と夜飲みに行きました

悶絶するほど優しくて、胸が痛くなるほど愛おしい2人だったのですが
2人と偶然にも同じ日に会えたことに私も学びがありました

お若い方には特に声を大にして言いたい!
焦らなくてもいいんです、必ず時間が解決してくれるし
人生なんて楽しめば良くしかならないんだから
そして、楽しまなくても時は過ぎてしまうのです

福岡市東区箱崎のお隣、筥松 に2019年5月オープンしました
完全貸切りのリラクゼーションサロン黒猫屋です。1日3名限定、あなただけのオーダー施術。
アラビアンナイトの店内でまどろみの時間を。
マッサージではなく、リラクゼーションです。ボディケア(もみほぐし), リフレクソロジー, ドライヘッドスパ, マタニティコース, セラピストの個別お悩み相談もやっています。
*記事の内容が古い可能性があります。最新の記事から確認ください。

*本人にはブログに書くことを許可してもらっています

まだ私がこの仕事を始める前
20代のころに働いていた会社で、アルバイト君として出会ったのがランチに付き合ってくれた後輩です

私が最初に会ったときは大学生の男の子でした

職場のランチの時間に、後輩君が音楽が好きとの情報を小耳に挟んだ私は、友達になりたい!(私はずっと雑食の音楽好きです)とジリジリと距離を縮めてCDを貸し借り(懐かしいでしょ?CDの貸し借り)する友達になりました

ちょっと仲良くなったら、がっつり人となりが知りたくなる私は
差し飲みに誘って(最初は警戒されていた)友人のポジションを手に入れることが出来ました

周りからは何で仲良くなったの?と不思議がられていました
なぜなら後輩君は、職場ではすごくおとなしくて、必要以外の事はしゃべらないし、飲み会とかも参加してなかったし、プライベートも秘密だったから

この後輩君とは同じ職場で2年間働いて、会社を辞めてからも仲良くさせてもらっていました

後輩君の就職活動の年、珍しく(大体私から誘うから、待ってられないから)
「お時間があれば飲みに行きませんか?」と誘われました

飲みの誘いは断らない、を信条にしていた20代の私は二つ返事で快諾
ホイホイ予約してくれていた店に到着、ウキウキで何飲もうかな~なんて浮かれて登場したんですが

後輩君は緊張?して待ってくれていました
「まぁ、なんかあるんでしょ、言いにくい事が。話したくなったら話すでしょ」のスタンスで、いつも通り飲み食いしていたら

「ちょっと、聞いてもらってもいいですか?」
と言われました

「もちろん、いいよ」
と言うと

中々の秘密を打ち明けてくれたんです、しかも誰にも言ったことがないって言うじゃありませんか、その相手私で良かったの?ってびっくりと共に光栄でした

後輩君は心が女性で、今はどうしたらいいか分からないけど(20年以上前だったので今みたいに情報が入ってこなかった)叶うなら女性になりたいと打ち明けてくれました

ちなみに、カミングアウトしてもらった私の返答は「そっか~」だけ、なんとも言い甲斐のない奴です…。

確かに、可愛らしいタイプで男性らしさはなかったからこそ、気楽で仲良くなれたのかもしれません
だから、職場で存在感を消して過ごしてたんだな~と、何だか納得と切なくなってしまったことを今でも覚えています

この後輩君、結構良い大学に通っていたので
このまま就職するか、いつかは女性になりたいから派遣とかアルバイトの方がいいか悩んでいると相談してくれました

私としては、せっかく今いい条件を持ってるんだから最大限利用して、稼げる会社に就職して、情報収集もしつつ、貯金出来るだけ貯金しておけば、どんな方法でも選択肢が増えるから、割り切って(我慢して)しばらく男性としてサラリーマンやってみたら?と答えてみたんですが

後輩君は納得したみたいで、大きな会社に就職しました

後輩君が就職した会社は東京だったので、気軽には会えなくなったんですが、ちょこちょこ連絡はもらっていたので近況は知っていました

東京の会社に就職したから、福岡にいるより情報が収集しやすくなって、コミュニティも見つけて仲間もできたと楽しそうにしていました、私もうれしかったです(私のアドバイスは後輩君に我慢を強いる事だったから、メンズスーツ着てサラリーマンやるなんて嫌だったはずです)

その後、後輩君は10年以上かけて女性になりました
今は戸籍も女性になって結婚もしています

今回は6~7年ぶりに会ったんですが、まず待ち合わせ場所にいた後輩君が
過去最高に疑いようのない女性のたたずまいで

あぁ~やっと、あんなになりたがっていた自分になれたんだな
とほっとしました

正直7~8年前までの後輩君は、女性のコスプレをしているみたいだったんです
頭の先から爪の先まで気を使って、バレないように気を張ってる感じだった
体のラインが出る服に、巻いた長い髪、メイクも抜かりなかった

これを今回伝えたら、本人もそうだったと言っていました
ちょっとでも気を抜いたらバレるんじゃないかと怖かったと

今回の彼女は、ジーンズにTシャツ(しかも体のラインが出ないゆったりしたもの!)
スニーカーに、髪は肩くらいまで、メイクも薄くて、ちょっとだけふっくらしていた

それが何とも言えず、本当の女性(元々の性別がって意味で)っぽかったんです
もう、無理しなくても、生きてるだけで女性(とまではまだ思えないらしいけど)って感じだったんです

そんな彼女と今回初めて写真を撮りました
20年近くの付き合いですが、今までは1回も撮ったことがない
本当の自分じゃない姿を確認したくない、残したくない、と言っていたのに
「夫に幸恵さんを自慢したいから、一緒に写真撮っていいですか?」
って言ってくれたんですー!

あぁ~、なんか…、言語化することが出来ないんですが
安心したような、うれしいような、奇跡を見せ続けてくれて付き合ってくれる感謝とか
色んな感情が渦巻いて、妙な表情で写真に納まる羽目になってしまいまいました。

ホルモン治療はこれから先もずっとやめられないし、やっぱり体調も良くはないようですが
彼女が本当の自分でずっといられるように願わずにはいられません。

幸福感に包まれながらランチを終えて、帰宅し早々に途中で買ったビールを飲みながらダラダラしていたら、ずっとお世話になっているお姉さまからお電話を頂きました

「今一緒にいる女性とランチしていたら泣けてきて、どうしても幸恵さんと会わせたくなった」との事、内容は全く分かりませんでしたが、そんな事言っていただけるだなんて光栄です
二つ返事で快諾し、箱崎まで来てくれました

箱崎駅で待ち合わせしたその女性、一目見たときにピンときました
「彼女は28年前の私だ!」って

話してみると、彼女はとーっても優しい方で、なぜこんなに優しい方に神様的な人は試練を与えるのかしら?
と憤りを感じるくらいでした(お姉さまが泣けてくるはずです)

そして、理不尽な状況にもかかわらず、すねたり恨んだりすることなく、感謝している彼女にはきっと幸運がやって来ると思うんですよね(今はもしかしたら信じられないかもしれないけど)

本当に優しい人には幸せになって欲しいなあと願わずにはいられません

世界の平和も守れないし、誰か1人すら助けてあげる事は出来ないかもしれませんが
青信号1回分のラッキーを祈るくらいなら私にも出来るので

私の青信号1回分のラッキーを捧げたい
報われて欲しいなあと思わずにはいられないのです

私の青信号は全て優しい皆さんに捧げますので、私の友人の皆さん
これから私と出かける際は、私必ず赤信号に引っ掛かりますのでご了承ください。

*「君に、青信号1回分の幸運を」は渡會将士のweather reportの1節です、すごくいい言葉ですよね

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