皆さんがお元気なうちに、生きたお話をお聞きできたことはかけがえのない財産です
ロングコースしかないサロン(全コース100分以上)
福岡空港・博多駅から車で15分の
完全貸切りのリラクゼーションサロン黒猫屋です。1日3名限定。
アラビアンナイトの店内でまどろみの時間をお過ごしください。
マッサージではなく、リラクゼーションです
＊記事の内容が古い可能性があります。最新の記事からご確認ください。
とっても懐かしいお客様の夢を見ました
そんなT様の話（＊人に話してもいいよ～とご了承を得ています）
10年前最初に在籍した店舗のお客様T様
当時88歳のかわいらしいマダムでした
初めての来店から私が対応させていただいたんですが
2回目以降からは指名をいただいていました
Tさんとのおしゃべりはもっぱら恋バナ♡
（どんなに年が離れていても出来る共通の話それは、恋バナか食べ物の話）
しかも亡くなったご主人の話ではなくて、海老蔵（9代目の海老様の事）がとか
ヨン様が（ちょうど冬のソナタが流行ってました）とか2人でしてました
Tさんはかなりの面食いでした。
あるときT様の女子高生の時の話になりました
大平洋戦争中？当時T様は関西の女子高に通う高校生でした
学校の近くで戦没者の家族を招待しての芸術祭（今の野外フェスみたいな感じだったらしい）が開催されると学校で話題になりました
そうそうたるメンバー、9代目市川海老蔵・長谷川一夫・市川雷蔵など
面食いのT様にはたまらないメンバーです
当時はテレビの無い時代
スターは映画館に行かなければ見ることはできません（あとはブロマイド！）
行きたい！もちろんT様は思いました
しかし、その日は学校がある（そもそも呼ばれてない）
何とかしてもぐりこめないだろうか？
友人たちと相談しました
（もう一度言いますが、T様は招待されていません）
どうしても見たくてたまらなかったT様達は
クラス全員で学校を抜け出して見に行くことにしました！
当日、直接向かうのはまずい！
まずは学校に行ってカバンだけおいてこよう
（なんとも不思議な発想ですが、最善の策だと思ったらしい）
という事になって、まずは学校へ
カバンを教室において会場へ
制服で行ったらなぜか入れたT様達
全ての演目を観て、地面から3センチほど浮いた状態で学校に帰ったそうです
（夢見心地とはあの事よ、と言ってらっしゃいました(笑)）
後はカバンを持って家に帰ろ～
と教室に向かうと
黒板をバックに先生が教壇に仁王立ちで待っていたそうです
（先生、いつからその姿勢で待ってらっしゃったんでしょうか？先生の根性もすごい）
その姿が見えたT様達は、
「ひー！、むりむり・・・、このまま帰ろう」
家に逃げ帰ったそうです。
家に帰ると手ぶらで帰ってきたことが見つかり
あっさり家族にばれてこってり絞られ
翌日学校で先生にこってり絞られたT様達
私：「反省して心を入れ替えたんですか？」
T様：「とりあえずこの場だけしのげればって思ってたよ、あんな豪華な舞台普通見れないもんね～」だそうです。
戦時中だろうが、現在だろうが、庶民の生活は変わらなくたくましい
本を読んだり教科書を読んだりしても知る事のできない生きた当時の人々の話
皆さんがお元気な時に聞くことができて幸せでした。
