お節介の対価

黒猫屋ってこんな人
福岡市東区箱崎に2019年5月オープンしました
2024年10月で延べ約16000人施術させて頂きました。ロングコースしかないサロン(全コース100分以上)
福岡空港・博多駅から車で15分の
完全貸切りのリラクゼーションサロン黒猫屋です。1日3名限定。
アラビアンナイトの店内でまどろみの時間をお過ごしください。
マッサージではなく、リラクゼーションです
*記事の内容が古い可能性があります。最新の記事からご確認ください。

親切な事や自分が良い事と思って勝手にしたこと(ごみを拾ったとか、前しか見てなくてぶつかってきそうなご婦人をスッとよけたとかのレベル)
は、見つからないようにやれと亡くなったばあちゃんに言われていました

「徳を積む、天の倉に貯金をする、天の園に花が咲くことだから、見返りを求めたらいかんよ、
勝手にやってるのにお礼が欲しいなんて押し売りやからね、お行儀の悪いことでみっともない」
この、「お行儀が悪い」が私は大好きで、人格を否定するのではなく行動をとがめてくれるようで自分の行動の目安にしています。

ばあちゃんは大正生まれの女で、信心深さは全くなく、祖父の墓と仏壇とお寺と元々の家の宗派が全て違うという無頓着ぶり(浄土系の寺に禅宗系の仏壇、元々は真言系みたいな感じ)
ただし、独自の美学で生きていた
そして、つかみどころのない人だった。
お陰様で、三つ子の魂百までじゃないけど、
おせっかい婆としてよくいらんおせっかいをしてしまうんですが、褒められたりすると逃げ出したくなるんです。
ただただ自己満足でやってることなので、お尻がむずむずして居心地が悪い。

ちなみに、ばあちゃん語録で
「死んだら嫌でも寝れる、生きてる間は無駄に寝るな」もあります。
他にも中々のパワーワードを生前聞きましたが、
どれも力強く生き抜いた大正女ならでは、
他人様に言うのではなく、自分の事として言っていました(しかもしれっと)
本人は誰のどんな考え方も肯定してくれる人で、大げさに褒めたりはしなかったけど
ただただ、このままでいいと安心させてくれる人でした
小さな事で立ち止まることなどなかった、
立ち止まったら生きていけない人生だったのもあるんでしょう。

お嬢様として生まれたけど子供の時に曽祖父が破産したり
結婚した祖父が結構なクズだったので、家族の為に1番多い時は5つくらい仕事を掛け持ちして働いたり。
泳げないのに海女をしたり、自転車に乗れないのに自転車で新聞配達と牛乳の配達したり、とにかくたくましい!
見た目は儚げな女でしたし優しかったけど、芯は強かった。

何をするにも自己責任、見返りを求めたり人のせいにするな
陰口を言うな(本人にブラックジョークなら可)、でしゃばるな、陰日向なく働け
理解できない事を強要されたらそーっと逃げろ(笑)
親切丁寧に教えてくれたわけではなく、ばあちゃんを見ていて学んだことです。

普段は飄々としていましたが、怒らせると多分怖い(怒ったところを見たことが無いので想像です)
叔母たちによると若いころは、炭鉱の社長(祖父は炭鉱で働いていました)宅を鎌を持って襲撃しに行ったりしていたそうです(笑えませんね・・・。)

形見の品が欲しかったけど、無くなる5年ほど前に
ずっと住んでた3DKの平屋から1Rのマンション(食事とお風呂がついてる施設?でした)に引っ越し、
身の回りの家具は斧で叩き割って庭で燃やし(相当激しいキャンプファイヤーだったことでしょう)
小物もほとんど自分で捨ててきました、1人で(しかもその間1週間!)
亡くなった時には少しの洋服しかなかった
ばあちゃんらしい潔い終わり方です
死に目にも誰も会わせてもらえませんでした、これもばあちゃんらしい。

そんな祖母が亡くなって10年以上経ちますが、中々夢にも出てきてくれません
「自分の事は自分で考えなっせ~」
と言っている姿が目に浮かびます。
生前は、いつも他人の事ばかり考えて働いていたので
毎日楽しく踊って暮らしていてくれたらいいな
(祖父が亡くなって始めた日本舞踊にはまって、老後は踊りまくってたんです)

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